高校受験対策約10分

高校受験英語でつまずく7つのポイント|原因の見つけ方と勉強法

単語は覚えたのに長文が読めない、文法問題は解けても英作文が書けない。公的な学力調査と実際の入試問題から、つまずきやすい7点と立て直し方を解説します。

高校受験英語で伸び悩むと、「単語をもっと覚えなければ」と考えがちです。しかし実際には、知っている単語や文法を、場面に合わせて読んだり書いたりするところで止まっていることが少なくありません。公的調査から見える課題を7つに分け、自分のつまずきの場所と直し方を確認しましょう。

WHAT THE DATA SHOWS

「選ぶ問題」より「自分で書く問題」で差が広がる

令和5年度の全国学力・学習状況調査では、中学校英語の「聞く・読む・書く」の平均正答率は46.1%でした。領域別では、聞くこと58.9%、読むこと51.7%に対し、書くことは24.1%。さらに問題形式別では、選択式55.3%、記述式13.9%でした。

46.1%全体聞く・読む・書く
58.9%聞く6問の平均
51.7%読む6問の平均
24.1%書く5問の平均

特に、読んだ内容について自分の考えと理由を書く問題は正答率20.1%、まとまりのある英文を書く問題は7.7%でした。また、文法を使って会話が成立する英文を完成させる問題にも21.8%の設問がありました。別実施の「話すこと」も平均正答率12.4%で、覚えた知識を自分で組み立てて出す力に課題が見えます。つまり、文法用語を覚えるだけでなく、意味・語順・場面を結びつけて使う練習が必要です。

7 STUMBLING POINTS

高校受験英語でつまずきやすい7つのポイント

  1. 01

    単語を見れば分かるが、自分では出せない

    英単語を見て日本語を答える練習だけでは、日本語から英語を思い出す問題や英作文で止まります。意味、音、スペル、短い例文を1セットにし、「日本語→英語」と「音→意味」の両方向で確認しましょう。1日に大量に増やすより、翌日・3日後・1週間後に再テストする方が弱点を見つけやすくなります。

  2. 02

    語順、疑問文、時制が混ざる

    日本語の語順のまま並べたり、did の後を過去形にしたり、三単現のsを落としたりするつまずきです。文法問題を単元別に解くだけでなく、肯定文を疑問文・否定文・過去形へ変える「変形練習」をします。Who / What / When など疑問詞の後に、どの形が続くかを声に出して確認するのも有効です。

  3. 03

    長文を一文ずつ訳して時間がなくなる

    すべてを日本語に直そうとすると、文章全体の話題や結論を見失います。国立教育政策研究所も、代名詞や接続表現を手掛かりに文と文の関係を捉え、各段落の主な内容を結びつけることを改善ポイントに挙げています。各段落を「誰・何について/どうした」の一言でメモする練習から始めましょう。

  4. 04

    条件に合う情報を探せない

    案内、メール、表、複数のコメントを読み、「曜日」「持ち物」「目的」などの条件に合う答えを選ぶ問題です。本文を先に全部読むのではなく、設問で探す条件に印を付けてから本文へ進みます。数字、固有名詞、比較表現、becauseの後など、答えの手掛かりになりやすい部分を狙って読みましょう。

  5. 05

    リスニングで全部聞き取ろうとする

    一語聞き逃した瞬間に考え込み、その後の情報まで落とすパターンです。必要なのは全文の書き取りではありません。先に選択肢を見て、「時間」「場所」「理由」「次の行動」のどれを聞くか決めます。1回目は状況、2回目は答えに必要な語を拾う、と役割を分けて練習します。

  6. 06

    英作文で正しい一文を作ろうとして止まる

    難しい日本語をそのまま英訳しようとすると書けません。まず I think ... / I like ... because ... / We should ... のような安全な型に内容を入れます。「意見1文+理由1文+具体例1文」の3文を基本にし、書いた後は主語・動詞、時制、複数形、スペルの順で見直しましょう。

  7. 07

    解き直しが「答えを見るだけ」になる

    間違えた問題の答えを読んで納得しても、次に自力で出せるとは限りません。原因を「単語」「文法」「読み違い」「時間」「設問条件」のどれかに分け、翌日に答えを隠して解き直します。同じ形式をもう1問解いて初めて、直ったかどうかを判定できます。

SELF CHECK

点数ではなく、止まった場所を診断する

過去問や模試を1回分解いたら、次の項目を確認してください。三つ以上当てはまる分野が、今週優先する弱点です。

単語・文法

□ 日本語から英単語が出ない
□ 疑問文の語順で迷う
□ 時制や三単現を落とす

長文読解

□ 全文を訳そうとする
□ it / they が指す内容を追えない
□ 段落の要点を一言で言えない

リスニング

□ 聞く前に設問を確認しない
□ 一語分からないと止まる
□ 時間・場所・理由をメモしない

英作文

□ 最初の一文が書けない
□ 理由が続かない
□ 書いた後に見直す順番がない

4-WEEK PLAN

4週間で基礎を立て直す学習プラン

1週目

基本単語と語順。毎日15語を両方向で確認し、肯定・否定・疑問の変形を5文。

2週目

短い長文とリスニング。設問の条件を先に確認し、段落ごとの要点を一言で記録。

3週目

英作文。意見+理由+例の3文を毎日1題。翌日に見ずにもう一度書く。

4週目

過去問を時間内で解き、誤答原因を5分類。弱点形式だけ翌日再テスト。

10分単語・熟語日本語から英語も答える
10分文法・語順一文を別の形へ変える
15分長文またはリスニング探す情報を決めてから解く
10分英作文短く正しい3文を書く
5分解き直し答えを隠して再回答する

FAQ

高校受験英語のよくある質問

高校受験英語の単語帳は何周すればいいですか?

周回数より、答えられなかった単語を翌日もう一度出せるかが重要です。誤答だけの短い再テストを増やしましょう。

高校入試の長文は毎日解くべきですか?

短い英文でも構いません。毎日、設問確認、要点メモ、根拠確認の読み方を繰り返し、週に1〜2回は入試形式を時間内で解きます。

高校受験の英作文には難しい表現が必要ですか?

まずは中学校で習う語と文法で、意味が明確な文を書くことを優先します。短い正確な文をつなげる方が途中で止まりにくくなります。

高校入試のリスニングは聞き流しでも伸びますか?

音に慣れる効果はありますが、何を聞くか決める、答える、台本で確認する、もう一度聞く、まで行う方が弱点を直しやすくなります。

PRACTICE NOW

つまずきは、10問ずつ小さく直せます。

高校受験向けの単語・英訳・和訳・スペル問題から、毎回ランダムに10問出題します。間違えた問題は日本語の意味と一緒に確認できます。

高校受験クイズに挑戦高校受験英作文を歌で学ぶ

調査・参考資料

本文の数値と出題傾向は、次の公的資料を確認して記載しています。入試形式は都道府県や学校によって異なるため、受験地域の最新要項と過去問も確認してください。